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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】  再生
 ユンはひっそりと笑みを零す。明姫はハッとして彼を見た。愉しい祖母との想い出を語るには、あまりにも昏い眼が気になった。
「私は嬉しさのあまり、母上の許に飛んでいき、お祖母さまが作って下さった首飾りを得意げに見せた。だが、母上は言った」
―そのような薄汚いもの、すぐに棄てておしまいなさい。何と嘆かわしい。この国の王となるべき世子がおなごのように首飾りを身に飾り、歓び浮かれているとは。
 流石に口にこそ出さなかったが、母がその時、誰を非難していたかは幼いユンにも漠然とは理解できた。
―母上さまは、お祖母さまがお嫌いなのだ。
 幼い彼は、柳眉を逆立てる母を見ながら、はっきりと感じた。
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