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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】  再生
 当然の気持ちだと明姫は思う。大好きな祖母と大切な母親が疎遠なのでは幼いユンも辛かったに違いない。泣きながら庭で桜の首飾りを埋めている幼い彼の姿が自然に浮かんだ。
「殿下、久しぶりにいかがですか?」
 明姫がわざと明るい声音で言う。
「ん? 何だ」
 明姫は笑って、横座りになった自分の膝を叩いた。
「こちらへどうぞ」
 刹那、ユンの顔がやっとご褒美を貰える幼子のように輝いた。
「そうだな、そなたの膝枕は実に久しぶりだ」
 ユンは早速、ごろりと横になり、明姫の膝に頭を乗せた。
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