この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再生
明姫は何のことか判らず、首を傾げる。
「腹の子だ。膝枕などして、負担がかかったかもしれない。流産の心配はないのだろうか」
冗談かと思ったが、ユンの真剣すぎる顔はどう見ても本物だ。
明姫は込み上げてくる笑いを堪えるのに精一杯だ。
「大丈夫ですよ、これしきのことで赤児は流れません。それに、殿下と私の子ですもの、きっと殺しても死なないほど丈夫に違いありません」
「何だ、その殺しても死なないというのは。失礼なヤツだな、―というより、腹の子に何かあってはいけない。今後は不吉な言葉は慎むように」
「判りました」
「腹の子だ。膝枕などして、負担がかかったかもしれない。流産の心配はないのだろうか」
冗談かと思ったが、ユンの真剣すぎる顔はどう見ても本物だ。
明姫は込み上げてくる笑いを堪えるのに精一杯だ。
「大丈夫ですよ、これしきのことで赤児は流れません。それに、殿下と私の子ですもの、きっと殺しても死なないほど丈夫に違いありません」
「何だ、その殺しても死なないというのは。失礼なヤツだな、―というより、腹の子に何かあってはいけない。今後は不吉な言葉は慎むように」
「判りました」