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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第16章 第四話 【永遠の少女】 愛しき者 
 観玉寺から宮殿に迎えられた明姫はその年の十一月に男児を出産した。即ち直宗の第一王子となる李蘊(イ・ウン)―恭誠君(コンソングン)である。その一ヶ月後には、早くも生後一ヶ月のウンが立太子して世子(セジヤ)となり、更に二ヶ月後には世子の生母である功績を讃えられ明姫は淑儀(スゥクギ)から正一品嬪の位に進んだ。
 嬪は中殿(王妃)に準ずる立場で、側室としては最高位である。これで、ユンの後宮には温嬪(オンビン)、賢嬪(キヨンビン)の他に明姫も含めて三人の嬪が並び立つことになる。とはいえ、後二人の側室たちは御子もいない現況では、世子である明姫の立場が筆頭であり、別格であることは周知の事実だ。
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