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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第16章 第四話 【永遠の少女】 愛しき者
明姫は下の者にも気遣いを忘れない。そっとヒャンダンを窺うと、どうやら忠実無比な女官は褥の方で何やらしている。几帳面な彼女のことだから、皺が付いているとか、埃でも気にしているのだろうか。今の中に紅をそっと落としておこうと、明姫は手早く懐紙で唇を拭いた。
寝室には夜具が整然とのべられている。今宵、国王と明姫が一夜を過ごす絹の豪奢な褥である。今、ヒャンダンは跪き、熱心に何かを見つめているようであった。
と、たまぎるような悲鳴が静寂をつんざいた。
寝室には夜具が整然とのべられている。今宵、国王と明姫が一夜を過ごす絹の豪奢な褥である。今、ヒャンダンは跪き、熱心に何かを見つめているようであった。
と、たまぎるような悲鳴が静寂をつんざいた。