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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第16章 第四話 【永遠の少女】 愛しき者
「和嬪さまの気高いお心は尊いものだと思います。ですが、後宮というのは、それほど生易しいものではありません。私は和嬪さまのそのお優しさがいつか和嬪さまの御身を危うくするのではないかと心配で居ても立ってもいられません」
ヒャンダンはうっすらと涙ぐんですら、いた。
「大丈夫よ。私だって、幼いときから入宮して、後宮というところを嫌になるほど見てきたわ。だから、後宮の怖ろしさはこれでも、知ってはいるつもりよ。でもね、私は最後まで人を信じたいの。どんな人でも根っからの悪人はいないでしょう。だから、私が誠意を持って接すれば、きっと向こうも判ってくれる」
ヒャンダンはうっすらと涙ぐんですら、いた。
「大丈夫よ。私だって、幼いときから入宮して、後宮というところを嫌になるほど見てきたわ。だから、後宮の怖ろしさはこれでも、知ってはいるつもりよ。でもね、私は最後まで人を信じたいの。どんな人でも根っからの悪人はいないでしょう。だから、私が誠意を持って接すれば、きっと向こうも判ってくれる」