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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱
あの日に戻りたかった。今も明姫の瞼に灼きついているのは、ユンの小さな手に握りしめられていた可憐な撫子の花と、ユンの眩しい笑顔。
この世に生まれてわずか一年足らずしか生きることはなかった幸薄い子ではあったが、ユンと明姫に―両親に数え切れないほどの想い出と歓びを残して逝ったのだ、あの子は。
ウンが初めて寝返りを打った日、初めて這い始めた日、初めて立った日、初めてつたい歩きを始めた日。どの〝初めて〟も明姫に母としての歓びを噛みしめさせ、この子の母となって良かったと教えてくれた、あの日。
この世に生まれてわずか一年足らずしか生きることはなかった幸薄い子ではあったが、ユンと明姫に―両親に数え切れないほどの想い出と歓びを残して逝ったのだ、あの子は。
ウンが初めて寝返りを打った日、初めて這い始めた日、初めて立った日、初めてつたい歩きを始めた日。どの〝初めて〟も明姫に母としての歓びを噛みしめさせ、この子の母となって良かったと教えてくれた、あの日。