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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第18章 第四話 【永遠の少女】 謀(はかりごと)
歴史には病死と記録されているが、中には
―大納言(家基)さまに誰ぞが斑猫(はんみよう)を参らせたのであろう。
と、まことしやかな囁かれたとか。
斑猫とはトリカブトの別名だ。国は違えども、毒殺に用いられることに変わりはないらしい。
ホ・ソンを帰らせた翌朝、ヒャンダンはすぐに大殿に国王を訪ねて事の次第をすべて報告した。
一部始終を聞いたユンは鬱々と考えた。これを明るみにすることは容易い。しかし、ホ・ソンの証言より他に確たる証拠もなく、死んだのは犬一匹だ。明姫やユンにとっては小花が特別な存在でも、所詮は犬一匹だと人は思うだろう。
―大納言(家基)さまに誰ぞが斑猫(はんみよう)を参らせたのであろう。
と、まことしやかな囁かれたとか。
斑猫とはトリカブトの別名だ。国は違えども、毒殺に用いられることに変わりはないらしい。
ホ・ソンを帰らせた翌朝、ヒャンダンはすぐに大殿に国王を訪ねて事の次第をすべて報告した。
一部始終を聞いたユンは鬱々と考えた。これを明るみにすることは容易い。しかし、ホ・ソンの証言より他に確たる証拠もなく、死んだのは犬一匹だ。明姫やユンにとっては小花が特別な存在でも、所詮は犬一匹だと人は思うだろう。