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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第18章 第四話 【永遠の少女】 謀(はかりごと)
―明姫は見かけによらず強情だからな。
ユンは小さく笑い、もっともだというように頷く。
―はい。
ユンはヒャンダンと顔を見合わせ、笑った。
最後にユンはヒャンダンに訊いた。
―明姫はこのことを知っているのか?
質問にヒャンダンは一瞬、眼を伏せてから、また開いた。
―いいえ、ご存じありません。私の一存でお知らせしませんでした。お知らせして、ご自身でも十分に注意して頂くことが望ましいとも考えましたが、和嬪さまは今、普通のお身体ではありません。かえってご心労をおかけすることになってはと控えております。
―私もそれで良いと思う。よく判断してくれた。礼を申すぞ。
ヒャンダンは微笑み、丁重に頭を下げて執務室を出ていったのだ。
ユンは小さく笑い、もっともだというように頷く。
―はい。
ユンはヒャンダンと顔を見合わせ、笑った。
最後にユンはヒャンダンに訊いた。
―明姫はこのことを知っているのか?
質問にヒャンダンは一瞬、眼を伏せてから、また開いた。
―いいえ、ご存じありません。私の一存でお知らせしませんでした。お知らせして、ご自身でも十分に注意して頂くことが望ましいとも考えましたが、和嬪さまは今、普通のお身体ではありません。かえってご心労をおかけすることになってはと控えております。
―私もそれで良いと思う。よく判断してくれた。礼を申すぞ。
ヒャンダンは微笑み、丁重に頭を下げて執務室を出ていったのだ。