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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第2章 第一話 【桜草】 戸惑いと、ときめきと
「凛々しいとか、輝かしいとか、そういう印象は―」
「ないわね」
 きっぱりと告げると、ユンが心底落胆したように肩を落とした。
「そうか」
 明姫は微笑んで、明るく言った。
「仕方ないでしょ。一介の官吏に過ぎないあなたと国王殿下では違うのは当たり前よ。っていうか、比べること自体が畏れ多いかも」
 そこで、明姫はハッと我に返った。
「ちょっと、今、何時かしら」
 ユンとの話にあまりに夢中になったせいで、刻の経つのも忘れていた。急に立ち上がったので、膝枕をしていたユンは放り出され、露骨に顔をしかめている。
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