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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第19章 第四話 【永遠の少女】 嫉妬
二年前、観玉寺から宮殿に戻ってきた当初、ヒャンダンは当然ながら大妃が次なる罠を仕掛けてくると身構えていた。しかし、結果として、この二年間というもの、大妃に目立った動きはなかった。
かつては明姫を王妃毒殺未遂の容疑者に仕立て上げてまで宮殿を追放しようとしたのに、ずっと黙しているのがかえって不気味に感じられたのだ。
だが、この二年間で明姫は側室としては最高の位階を賜り、世子の生母となった。最早、大妃といえども容易く手を出せる相手ではなくなったともいえるし、また大妃にとっては初めての孫になる世子を産んだことで、いささかなりとも大妃の明姫への憎しみが薄れたのではと期待していた。
かつては明姫を王妃毒殺未遂の容疑者に仕立て上げてまで宮殿を追放しようとしたのに、ずっと黙しているのがかえって不気味に感じられたのだ。
だが、この二年間で明姫は側室としては最高の位階を賜り、世子の生母となった。最早、大妃といえども容易く手を出せる相手ではなくなったともいえるし、また大妃にとっては初めての孫になる世子を産んだことで、いささかなりとも大妃の明姫への憎しみが薄れたのではと期待していた。