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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第20章 第四話 【永遠の少女】 永遠に理解し得ぬ二人
「どうした、今頃になって怖じ気づいたか」
 大妃は面白そうに言い、今日初めて明姫をまともに見つめた。
 ユンとよく似た整った面立ちは、まさに彼女の最愛の男とこの女が母子なのだという事実を示している。ただこの親子の纏う雰囲気は全然違っていた。穏やかな春の陽溜まりのようなユンと冬に吹き荒れる冷たい風のようなその母親と。
 できることなら、この女(ひと)と理解し合いたかった。
 明姫は改めて頭上の桜を見上げた。三月も下旬に入り、桜の枝にはあまたの蕾がついている。しかし、薄紅色の小さな蕾たちはまだ固く閉ざされていた。
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