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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第20章 第四話 【永遠の少女】 永遠に理解し得ぬ二人
 彼女は二年前、都に帰ってくる前にユンと訪れた仁誠王后陵での会話を思い出していた。
 あの時、ユンは語った。大好きな祖母と母がずっと相容れない間柄だったと。二人ともに大切な人たちなのにと話す横顔は見ている明姫の方まで切なくなるほど辛そうだった。
 祖母に作って貰った桜の花びらの首飾りを大妃に見せた幼いユンは、大妃に宝物のように思っていたその首飾りを棄てさせられた。
 幼かったユンは散り散りになった首飾りの花びらを桜の樹下に埋めたという。 
 恐らくはユンが幼き日、祖母と一緒に首飾りを作ったという場所はここではないのか。別に根拠があるわけでもないのに、明姫はふとそんな気がしてならなかった。
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