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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第2章 第一話 【桜草】 戸惑いと、ときめきと
「怒ったのか? 済まん、別に他意はないんだが」
ユンが慌てて追いかけてくる。
と、明姫の前に突如として二人組の男が立ち塞がった。
「可愛い娘さん、これからどこに行くの? おじさんたちと良いところに遊びに行かない?」
見れば、商人風の二人連れの男がニヤニヤしながら立っている。ともに三十代そこそこくらい、顔が紅く相当酔っているのだと判る。
「―」
酔っぱらっている男たちは眼が座っていて、かなりの迫力がある。
明姫が怯えたような瞳で後ずさると、二人組はずいと迫ってくる。そこにウォッホーンとわざとらしい咳払いが聞こえた。
ユンが慌てて追いかけてくる。
と、明姫の前に突如として二人組の男が立ち塞がった。
「可愛い娘さん、これからどこに行くの? おじさんたちと良いところに遊びに行かない?」
見れば、商人風の二人連れの男がニヤニヤしながら立っている。ともに三十代そこそこくらい、顔が紅く相当酔っているのだと判る。
「―」
酔っぱらっている男たちは眼が座っていて、かなりの迫力がある。
明姫が怯えたような瞳で後ずさると、二人組はずいと迫ってくる。そこにウォッホーンとわざとらしい咳払いが聞こえた。