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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第21章 第二部【身代わりの王妃】 王の花嫁
喪明けまではそれを理由に新しい中殿冊立を拒み通しもできたけれど、それも通用しない。明姫が亡くなってから、大妃との間には深い溝ができた。二人ともに口には出さないけれど、明姫が何故、お産の最中に変死したのかを大妃もユンもよく判っている。
ユンはそれまで行っていた毎日の挨拶も止め、大妃が王を訪ねることもなかった。領議政に対しても以前はまだ伯父としての情も残っていたように思うが、今は完全に一線を画して隔てを置いている。
そんな大妃が突然、大殿(テージヨン)を訪ねてきたのは三ヶ月ほど前のことだった。その前年、ついに国中に禁婚令が発布された。両班の子女で、今年、八歳から十六歳になる娘に対してのもので、その中から未来の王妃を選ぶという主旨だ。
ユンはそれまで行っていた毎日の挨拶も止め、大妃が王を訪ねることもなかった。領議政に対しても以前はまだ伯父としての情も残っていたように思うが、今は完全に一線を画して隔てを置いている。
そんな大妃が突然、大殿(テージヨン)を訪ねてきたのは三ヶ月ほど前のことだった。その前年、ついに国中に禁婚令が発布された。両班の子女で、今年、八歳から十六歳になる娘に対してのもので、その中から未来の王妃を選ぶという主旨だ。