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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻
王の端正な面が強ばったように見えたのは、気のせいだろうか。だが、一度発した言葉を取り戻せはしない。春花は言葉を選びながら慎重に話し始めた。
「私の父は成均館で教師をしております。両班とはいえ、家門もさほど高くはありませんし、ましてや、力も持たない中級両班にすぎません。そんな私が何故、突然、王妃にならなければならないのか。今も納得がいかないのです」
「つまり、そなたは望んで私に嫁いで参ったのではないということなのだな」
固い声音で問われ、春花は頷いた。ここまで来たら、国王の怒りを買おうとも、最後まで話を聞いて貰わなければ意味がない。
「私の父は成均館で教師をしております。両班とはいえ、家門もさほど高くはありませんし、ましてや、力も持たない中級両班にすぎません。そんな私が何故、突然、王妃にならなければならないのか。今も納得がいかないのです」
「つまり、そなたは望んで私に嫁いで参ったのではないということなのだな」
固い声音で問われ、春花は頷いた。ここまで来たら、国王の怒りを買おうとも、最後まで話を聞いて貰わなければ意味がない。