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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻
「ご無礼は重々承知で申し上げております。国王殿下はお心の広いお方、太祖大王以来の聖君と皆が申しておりますゆえ、そのお慈悲に縋ってみようと思いました。どうか私の願いをお聞き入れ下さいませんでしょうか」
「そなたの願いとは?」
冷え冷えとした声、まなざし。先刻の烈しいまなざしが焔を宿していたなら、今の春花に向けられる視線は、まさに氷の欠片を含んでいるとしか言いようがない。
「私には幼い頃から夢がございました」
「ホホウ、夢とな」
夢という言葉に、王がわずかに頬を緩める。それに勢いを得て、春花はひと息に言った。
「そなたの願いとは?」
冷え冷えとした声、まなざし。先刻の烈しいまなざしが焔を宿していたなら、今の春花に向けられる視線は、まさに氷の欠片を含んでいるとしか言いようがない。
「私には幼い頃から夢がございました」
「ホホウ、夢とな」
夢という言葉に、王がわずかに頬を緩める。それに勢いを得て、春花はひと息に言った。