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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て
 それでも、もう、いや。二度と繰り返したくない。あんな辛い想いをするほどなら、死んだ方がマシだ。
 泣きじゃくる春花を見て、金尚宮は深い息を吐いた。金尚宮が幾ら宥めても、若い王妃はいっかな泣き止む風はなかった。その中、低い寝息が聞こえ始めたので、彼女は静かに寝所を出て扉を閉めた。
 泣きながら眠ってしまうとは、本当にまだ幼くていらっしゃるのだと微苦笑がひとりでに浮かぶ。十七歳というのは人妻になるのにけして早すぎはしない。金尚宮は直宗の前の中殿も彼が熱愛した寵妃和嬪も知っている。
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