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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り 
 祖母は六十近くなった今でも、まだ派手好きで、若い娘が着るような華やかな装いをしている。身を飾る装飾品も大好きで、両手指には幾つもの指輪、やや白いものが混じり始めた髪にも数々の簪がきらめいていた。
 そんな祖母のために、伯母はこうやって時々、宝飾品を贈る。仕送りするより、祖母はこちらの方が歓ぶ。また、装飾品であれば、金が入用なときは売れば換金できる。
 流石に後宮でも最高位の尚宮ともなると、一般の女官のように気軽に外出はできない身なのだ。
 また、今日の外出には三日前、渡された衣装―例のきらびやかなチマチョゴリを着ていくようにと命じられた。何故なのか理由も思いつかないまま、明姫はあの華やかな衣装に身を包み、宮殿を出た。
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