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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
中には庶民の格好をした若い娘たちが、〝きゃー〟と歓声を上げて、自分たちを指さしている。
まったく、穴があったら入りたい。
「若い人は良いねぇ。あたしも死んじまったお爺さんと出会ったばかりの頃を思い出すよう」
木綿のチマチョゴリを着た老婆はにこにこしながら明姫とユンを見ている。
「祝言はまだ? 早く済ませちまわないと、祝言の前に赤ん坊ができて、慌てて式を挙げないといけない羽目になるよ」
「い、いえ、お婆さん。違うんです。私たちは別にまだ」
いちいち説明しようとする明姫を制し、ユンが愛想良く微笑む。
「ありがとうございます。忠告は肝に銘じますよ」
まったく、穴があったら入りたい。
「若い人は良いねぇ。あたしも死んじまったお爺さんと出会ったばかりの頃を思い出すよう」
木綿のチマチョゴリを着た老婆はにこにこしながら明姫とユンを見ている。
「祝言はまだ? 早く済ませちまわないと、祝言の前に赤ん坊ができて、慌てて式を挙げないといけない羽目になるよ」
「い、いえ、お婆さん。違うんです。私たちは別にまだ」
いちいち説明しようとする明姫を制し、ユンが愛想良く微笑む。
「ありがとうございます。忠告は肝に銘じますよ」