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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
「ああ、若いって良いねぇ」
老婆は人の好さげな丸顔を赤らめて遠ざかっていった。
「―だってさ。あのお婆さんの勧めに従って、いっそのこと、このまま祝言を挙げようか?」
「馬鹿言ってるんだから」
明姫は頬を思いきり膨らませ、プイとそっぽを向いた。
「あなたとの結婚、考え直そうかしら」
「おいおい、そんな酷いことは言いっこなしだ。私は夜も昼もそなたのことばかり考えて眠れない日々を悶々と過ごしているというのに」
「何かユンが言うと、真実味がないのよね」
明姫は一人で勝手に歩き始めている。
「おい、待てよ。今日は折角の逢い引き(デート)だっていうんで、愉しみにしてきたんだぞ」
老婆は人の好さげな丸顔を赤らめて遠ざかっていった。
「―だってさ。あのお婆さんの勧めに従って、いっそのこと、このまま祝言を挙げようか?」
「馬鹿言ってるんだから」
明姫は頬を思いきり膨らませ、プイとそっぽを向いた。
「あなたとの結婚、考え直そうかしら」
「おいおい、そんな酷いことは言いっこなしだ。私は夜も昼もそなたのことばかり考えて眠れない日々を悶々と過ごしているというのに」
「何かユンが言うと、真実味がないのよね」
明姫は一人で勝手に歩き始めている。
「おい、待てよ。今日は折角の逢い引き(デート)だっていうんで、愉しみにしてきたんだぞ」