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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り

「ユンもそういう本を読むんだって、少し安心したわ、っていうか、あなただからこそ、そういう本を読むのが似合ってるともいえるかしら」
「褒められるているのか、けなされているのか判らんな」
ユンが真剣に悩んでいる間にも、明姫はさっさと一人で歩いてゆく。ユンは危うく置いてきぼりになりそうになり、慌てて彼女の側に並んだ。
「私の家はもう少し先なの。直に着くわ」
「そなたの祖母どのは、どんな方なのだ?」
到底、派手好きの吝嗇だとはいえない。
「歳の割には明るい色目の衣装を好むわ。あとは、そう、倹約家ね」
「そうなのか。倹約家とは、そなたの祖母どのらしいな」
「褒められるているのか、けなされているのか判らんな」
ユンが真剣に悩んでいる間にも、明姫はさっさと一人で歩いてゆく。ユンは危うく置いてきぼりになりそうになり、慌てて彼女の側に並んだ。
「私の家はもう少し先なの。直に着くわ」
「そなたの祖母どのは、どんな方なのだ?」
到底、派手好きの吝嗇だとはいえない。
「歳の割には明るい色目の衣装を好むわ。あとは、そう、倹約家ね」
「そうなのか。倹約家とは、そなたの祖母どのらしいな」

