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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
明姫はじろりと睨んだ。
「それも褒められているのか、けなされているのか判らない。何だか私が倹約家みたい」
しばらくして、ポツリと思い出したように言った。
「最近は身分違いの恋が流行ってるらしいわねえ。例の小説の影響ではないかって、お役人が血相変えて本の流通を取り締まっているけれど」
「両班の令嬢と下僕の恋か?」
「幾ら取り締まりを厳しくても、人の心まで取り締まれないのに」
明姫は小さな溜息をつき、足許の小石を靴の先で蹴った。
「ねえ、この服をどう思う?」
ユンが眼を見開き、微笑んだ。
「それも褒められているのか、けなされているのか判らない。何だか私が倹約家みたい」
しばらくして、ポツリと思い出したように言った。
「最近は身分違いの恋が流行ってるらしいわねえ。例の小説の影響ではないかって、お役人が血相変えて本の流通を取り締まっているけれど」
「両班の令嬢と下僕の恋か?」
「幾ら取り締まりを厳しくても、人の心まで取り締まれないのに」
明姫は小さな溜息をつき、足許の小石を靴の先で蹴った。
「ねえ、この服をどう思う?」
ユンが眼を見開き、微笑んだ。