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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
「そう、つまり、私とあなたの恋は分不相応ということ」
ユンは何も言わない。明姫は傍らのユンを見上げた。
「ねえ、あなたは本当に集賢殿の学者なの? 私の実家は確かに力もないし落ちぶれているけれど、一応は両班よ。あなたの実家もむろん両班だろうことは判る。でも、失礼を承知で言えば、集賢殿の中級官吏ならば、大臣級の上流両班とは違う。あからさまに身分違いというほどの恋ではないと思うのに、何故、尚宮さまはあんなことをおっしゃったのか。あの日から、私はずっとその理由を考えてきたの」
ユンは依然として何も言わなかった。ただ思案顔で真正面を見据えて歩き続けている。
ユンは何も言わない。明姫は傍らのユンを見上げた。
「ねえ、あなたは本当に集賢殿の学者なの? 私の実家は確かに力もないし落ちぶれているけれど、一応は両班よ。あなたの実家もむろん両班だろうことは判る。でも、失礼を承知で言えば、集賢殿の中級官吏ならば、大臣級の上流両班とは違う。あからさまに身分違いというほどの恋ではないと思うのに、何故、尚宮さまはあんなことをおっしゃったのか。あの日から、私はずっとその理由を考えてきたの」
ユンは依然として何も言わなかった。ただ思案顔で真正面を見据えて歩き続けている。