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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
「嘘じゃない!」
ユンの声がふいに大きくなった。
「嘘なんか言ってない。私はあの時、本気で言ったし、今でも、あのときの気持ちと変わらない。中殿とはもうどんなに努力しても解り合えないんだ。だけど、中殿と別れることはできない。彼女は朝廷の大物といわれる領議政の娘だし、私には従姉だ。それに、私が即位した十四のときから夫婦として連れ添ってきた糟糠の妻なんだよ。たとえ形だけの心は離れた夫婦であっても、中殿を無下にはできない」
その言葉は明姫の心を鋭く刺し貫いた。
―私が即位した十四のときから夫婦として連れ添ってきた糟糠の妻なんだよ。
ユンの声がふいに大きくなった。
「嘘なんか言ってない。私はあの時、本気で言ったし、今でも、あのときの気持ちと変わらない。中殿とはもうどんなに努力しても解り合えないんだ。だけど、中殿と別れることはできない。彼女は朝廷の大物といわれる領議政の娘だし、私には従姉だ。それに、私が即位した十四のときから夫婦として連れ添ってきた糟糠の妻なんだよ。たとえ形だけの心は離れた夫婦であっても、中殿を無下にはできない」
その言葉は明姫の心を鋭く刺し貫いた。
―私が即位した十四のときから夫婦として連れ添ってきた糟糠の妻なんだよ。