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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
心が通っていないなどと言いながら、王妃を糟糠の妻と呼び、無下にはできないと言う彼が恨めしく憎かった。
「私が心にただ一人の女と決めたのは、そなただけなんだ。それだけは信じてくれ、明姫」
「勝手なことばかり言わないで。まだ、そんなことを言うの? 私だって、あなたに言ったはずよ。大勢の女の人と、たった一人の男をめぐって争うのも愛を分け合うのも私はいやなの」
「だが、私は国王だ。たとえ心がそなた一人を求めたとしても、心のままには生きられない。私だって、それが許される立場なら、とっくにそうしていたよ。
「私が心にただ一人の女と決めたのは、そなただけなんだ。それだけは信じてくれ、明姫」
「勝手なことばかり言わないで。まだ、そんなことを言うの? 私だって、あなたに言ったはずよ。大勢の女の人と、たった一人の男をめぐって争うのも愛を分け合うのも私はいやなの」
「だが、私は国王だ。たとえ心がそなた一人を求めたとしても、心のままには生きられない。私だって、それが許される立場なら、とっくにそうしていたよ。