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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
一体、自分はどれだけお人好しで、どれだけ彼を愛しているのだろう。いまだに彼を嫌いになれないとは。
明姫が想いに沈んでいると、崔尚宮が静かに言った。
「あの服(チマチヨゴリ)をそなたに賜ったのは殿下なのだ」
伯母の腕の中で明姫は弾かれたように面を上げた。
「伯母上さまはご存じだったのですか?」
崔尚宮がそっと頷いた。
何ということだろう。伯母は知っていたのだ。あの華やかなチマチョゴリの贈り主が国王イ・ユンであることも何もかもを。
明姫が想いに沈んでいると、崔尚宮が静かに言った。
「あの服(チマチヨゴリ)をそなたに賜ったのは殿下なのだ」
伯母の腕の中で明姫は弾かれたように面を上げた。
「伯母上さまはご存じだったのですか?」
崔尚宮がそっと頷いた。
何ということだろう。伯母は知っていたのだ。あの華やかなチマチョゴリの贈り主が国王イ・ユンであることも何もかもを。