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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
「何故、教えて下さらなかったのですか? 私だけが何も知らずにいたのですね」
この場合、咎めるような声になってしまうのは致し方ない。
崔尚宮は哀しげに微笑んだ。
「殿下のお気持ちを察して差し上げて。そなたを大切に思うからこそ、真実をどうしても伝えられないのだと仰せだった」
「私にはユンの気持ちが判りません。ユンは私に言いました。私だけを生涯かけて愛し抜くと。でも、現実は違った。ユンには中殿さまがいらっしゃるし、私の出る幕はないんです。私は後宮でたくさんのユンのお妃方と寵愛を争うのはいや。その他大勢もいやなのです」
この場合、咎めるような声になってしまうのは致し方ない。
崔尚宮は哀しげに微笑んだ。
「殿下のお気持ちを察して差し上げて。そなたを大切に思うからこそ、真実をどうしても伝えられないのだと仰せだった」
「私にはユンの気持ちが判りません。ユンは私に言いました。私だけを生涯かけて愛し抜くと。でも、現実は違った。ユンには中殿さまがいらっしゃるし、私の出る幕はないんです。私は後宮でたくさんのユンのお妃方と寵愛を争うのはいや。その他大勢もいやなのです」