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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
明姫はハッとした。昼間のユンの言葉が甦る。
―私は国と民の父なのだ。たとえ不甲斐なき王だとしても、私はこの国と民を棄てることはできない。
「良いか、よく聞くのだ。明姫。殿下がこの国の王でおわす限り、今の宿命から殿下は逃れることはできない。殿下が中殿さまをお迎えになられたのはご即位されて半年後、まだほんの子どもにすぎない砌の政略結婚だったのだぞ。そなたと出逢うはるか前のことを今更、どうすることもできないのは、そなたも判るであろう。殿下に限らず、王とは一生、孤独だ。
―私は国と民の父なのだ。たとえ不甲斐なき王だとしても、私はこの国と民を棄てることはできない。
「良いか、よく聞くのだ。明姫。殿下がこの国の王でおわす限り、今の宿命から殿下は逃れることはできない。殿下が中殿さまをお迎えになられたのはご即位されて半年後、まだほんの子どもにすぎない砌の政略結婚だったのだぞ。そなたと出逢うはるか前のことを今更、どうすることもできないのは、そなたも判るであろう。殿下に限らず、王とは一生、孤独だ。