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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
先代の王さまもまたそれ以前の歴代の王さま方もそうであった。殊に聖君と崇められる優れた王ほど、より孤独な道を歩まねばならない。その殿下のお寂しさを理解してさしあげられるのは、そなたしかおらぬと私は思っている」
自分の人生でありながら、自由には生きられない。けして思いどおりにはならない運命をユンは背負っていた。彼はまだ二十一歳なのに、あまりにも厳しい茨の道を歩んでいる。
「殿下は、後宮に入れることがそなたを苦しめることになるとご存じであった。お気持ちが真剣だからこそ、そのことを誰よりもよくお判りだったからこそ、ご決断できなかったのだ。殿下のそなたへの並々ならぬお心は、畏れ多いことながら、この私がよく存じておる」
自分の人生でありながら、自由には生きられない。けして思いどおりにはならない運命をユンは背負っていた。彼はまだ二十一歳なのに、あまりにも厳しい茨の道を歩んでいる。
「殿下は、後宮に入れることがそなたを苦しめることになるとご存じであった。お気持ちが真剣だからこそ、そのことを誰よりもよくお判りだったからこそ、ご決断できなかったのだ。殿下のそなたへの並々ならぬお心は、畏れ多いことながら、この私がよく存じておる」