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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第5章 第一話【桜草】 別離という選択
難しげな書物はできればご免蒙りたいが、こういった気楽に楽しめる物語ならば大歓迎である。
それにしても、小説を禁止しているはずの当の国王がそれを読んでいるとは。明姫は初めて逢ったときの彼を思い出して、思わず頬を緩めた。どこから見ても、大切に育てられた坊っちゃん然としたユンが大真面目に武官だと自己紹介したときは、笑い出したいほど愕いたが。
まるで武芸とは縁がなさそうな彼と武官という肩書きは誰が見ても、結びつかなかったろう。
それにしても、小説を禁止しているはずの当の国王がそれを読んでいるとは。明姫は初めて逢ったときの彼を思い出して、思わず頬を緩めた。どこから見ても、大切に育てられた坊っちゃん然としたユンが大真面目に武官だと自己紹介したときは、笑い出したいほど愕いたが。
まるで武芸とは縁がなさそうな彼と武官という肩書きは誰が見ても、結びつかなかったろう。