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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第5章 第一話【桜草】 別離という選択
彼と出逢ったあの日から、まだひと月も経っていない。なのに、今はあの出来事がもう何年も前のことのように懐かしく思えた。
短い間だったけれど、ユンとは色んな想い出を作ることができた。彼と共有した時間は明姫にとっては生涯の宝となるに違いない。その想い出たちの中では、彼は国王などではなく、ただの集賢殿の学者にすぎなかった。
そこで、明姫は初めて、自分がユンとの恋を既に過去形として認識していることに気づいた。もう、彼との恋は自分の中でも本当に終わったのかもしれない。
未練がましくも、また涙が溢れそうになり、明姫は慌てて瞬きで涙を散らした。
短い間だったけれど、ユンとは色んな想い出を作ることができた。彼と共有した時間は明姫にとっては生涯の宝となるに違いない。その想い出たちの中では、彼は国王などではなく、ただの集賢殿の学者にすぎなかった。
そこで、明姫は初めて、自分がユンとの恋を既に過去形として認識していることに気づいた。もう、彼との恋は自分の中でも本当に終わったのかもしれない。
未練がましくも、また涙が溢れそうになり、明姫は慌てて瞬きで涙を散らした。