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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第5章 第一話【桜草】 別離という選択
この呼称は実のところ、王の寵愛を受けた女官に対しての敬称であり、一般の尚宮とはまったく違う。尚宮と呼ばれていても、王の側室扱いを受ける。独立した住まいを賜り、尚宮のお仕着せではなく、きらびやかなチマチョゴリの着用も許される。
もちろん、実際に仕事をすることはない。このように、キャリアの尚宮と王の寵愛を受ける尚宮とはまったく違う。
ところが、今の女官長は女官時代に王の寵愛を受けたことがあるという専らの噂だ。もっとも、その出来事は三代前の国王の御世のことであるらしい。
もちろん、実際に仕事をすることはない。このように、キャリアの尚宮と王の寵愛を受ける尚宮とはまったく違う。
ところが、今の女官長は女官時代に王の寵愛を受けたことがあるという専らの噂だ。もっとも、その出来事は三代前の国王の御世のことであるらしい。