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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第7章 第二話 【桔梗の涙】 異変
盛大な婚儀を挙げたその夜のことを彼女は忘れないだろう。すべての儀式を終え、大殿の寝所に二人だけになった時、王は大いに戸惑っていた様子だった。無理もない、あのときはまだ十四歳の少年にすぎなかったのだ。色々と知識は授けられていたには違いないが、現実として互いに初めての男女の交わりであったのだから。
しばらく躊躇っていた王が覚悟を定めたように王妃の手を取り、引き寄せようとしたその瞬間、王妃は
―止めてください。
と、固い声音で拒絶した。
しばらく躊躇っていた王が覚悟を定めたように王妃の手を取り、引き寄せようとしたその瞬間、王妃は
―止めてください。
と、固い声音で拒絶した。