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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第7章 第二話 【桔梗の涙】 異変
もちろん、その裏には十五歳という多感な年齢と恥じらいもあるにはあった。未知の体験ゆえの恐怖もあったろう。
しかし、王を拒んだ刹那、しまったと後悔もした。幼い頃からくどいほど言い聞かされてきた王妃としての心得の中にはもちろん世継ぎを生むことも入っている。
父の願いは自分が一日も早く次の王となるべく世子を生むこと。だから、勇気を出して求めてきた王に申し訳ないと思うよりは、父に対して済まないと思った。
また、たとえ年下で従弟であろうと、相手は王である。その王の求めを初夜の床で拒絶したのだから、王の怒りを受けても仕方のないことだと思った。
しかし、王を拒んだ刹那、しまったと後悔もした。幼い頃からくどいほど言い聞かされてきた王妃としての心得の中にはもちろん世継ぎを生むことも入っている。
父の願いは自分が一日も早く次の王となるべく世子を生むこと。だから、勇気を出して求めてきた王に申し訳ないと思うよりは、父に対して済まないと思った。
また、たとえ年下で従弟であろうと、相手は王である。その王の求めを初夜の床で拒絶したのだから、王の怒りを受けても仕方のないことだと思った。