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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第7章 第二話 【桔梗の涙】 異変
側室たちの中の一人、曺昭容はたった一度の夜伽で見事に懐妊を果たしたものの、月満ちて生まれた王女は死んでいた。王妃とて自分の立場は十分心得ている。領議政の娘である前に、今の自分は国母であり、王室の存続を最優先させねばならない。
最早、自分に王子を生む望みがなくなった今、他の女の腹を借りてでも王の御子を生ませなければならないのは判っていた。ゆえに、曺昭容の懐妊については自分なりに理解を示したつもりだ。出産の日を迎えるまで時には曺昭容をわざわざ見舞い、滋養のある食べ物を実家から取り寄せて贈ったりもした。
最早、自分に王子を生む望みがなくなった今、他の女の腹を借りてでも王の御子を生ませなければならないのは判っていた。ゆえに、曺昭容の懐妊については自分なりに理解を示したつもりだ。出産の日を迎えるまで時には曺昭容をわざわざ見舞い、滋養のある食べ物を実家から取り寄せて贈ったりもした。