この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第7章 第二話 【桔梗の涙】 異変
だが、情けないことに、嫉妬しながらも、反面では誰よりも王を求めているのだから、自分の気持ちといえども、ままならないものだ。今も逢いたいという気持ちと逢いたくないという気持ちが複雑に入り乱れている。
ほどなく若き国王が部屋に入ってきた。孫尚宮は気を利かせて、すぐに下がってゆく。
「中殿は何をしていたのだ?」
王は機嫌良く部屋に入ってくる。王妃は立ち上がり、一礼して王を迎えた。王が座椅子に座るのを見てから、自分は斜め向かいの一歩下に座る。
ほどなく若き国王が部屋に入ってきた。孫尚宮は気を利かせて、すぐに下がってゆく。
「中殿は何をしていたのだ?」
王は機嫌良く部屋に入ってくる。王妃は立ち上がり、一礼して王を迎えた。王が座椅子に座るのを見てから、自分は斜め向かいの一歩下に座る。