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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第7章 第二話 【桔梗の涙】 異変  
「お珍しいこと。殿下が私の許にお越し下さるとは」
 実は昨夜、寝所で明姫に
―少しは中殿さまや他のご側室たちの許にもお行きくださいませ。
 と懇願されたという経緯があったのだけれど、流石にそんな馬鹿げたことを口にはしない。
「たった今、食事を終えたところにございます。〝内訓〟でも読もうかと思っておりました」
 これは事実をありのままに口にすると、王は破顔した。
「そなたほど教養の備わった女人であれば、今更〝内訓〟など読まずとも良かろうものを」
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