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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀
もちろん、身に憶えがあるはずもなかった。しかしながら、今ここでどれほど弁明をしたところで、何の意味もない。むしろ泣きわめけばわめくほど、〝年若い国王を虜にし、邪魔になる王妃を謀殺しようとした妖婦〟の汚名を着せられるだけだ。
「それでは、監察部までご同行お願いします」
楊尚宮のひと声に、明姫は軽く頷いた。ここで刃向かうことには何の益もない。かえって自分の置かれた立場を悪くするだけだと嫌というほど承知している。
「判りました」
部屋の外に待機していた女官が開けたものか、入り口の扉がすっと音もなく開いた。
「それでは、監察部までご同行お願いします」
楊尚宮のひと声に、明姫は軽く頷いた。ここで刃向かうことには何の益もない。かえって自分の置かれた立場を悪くするだけだと嫌というほど承知している。
「判りました」
部屋の外に待機していた女官が開けたものか、入り口の扉がすっと音もなく開いた。