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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀
明姫はチョゴリの裾を軽く払い、そこにありもしない埃を払う。そうでもしなければ、気丈な彼女も自分が何を口走るか判らなかったからだ。
唇を噛みしめて回廊へと出る。そこから庭へと至る短い階(きざはし)を踏みしめるようにゆっくりと降りた。
それにしても、大妃の自分ヘの憎しみがどれほどのものかを、今初めて知った想いであった。むろん、大妃にユンの心を奪ったけしからぬ女として憎まれていたことは知っている。しかし、迂闊にもここまで憎まれているとは考えていなかった。
唇を噛みしめて回廊へと出る。そこから庭へと至る短い階(きざはし)を踏みしめるようにゆっくりと降りた。
それにしても、大妃の自分ヘの憎しみがどれほどのものかを、今初めて知った想いであった。むろん、大妃にユンの心を奪ったけしからぬ女として憎まれていたことは知っている。しかし、迂闊にもここまで憎まれているとは考えていなかった。