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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀   
 楊尚宮もまた、その視線を逸らすことなく受け止める。一点の曇りもない少女の澄んだ瞳には、理知の光が宿っていた。
―まさに、百年に一人の逸材。このようなお方こそ、国母となるにふさわしき御方であろう。
 そのときの楊尚宮の心の声が明姫に届かなかったのは当然ではあるが、明姫の凜とした佇まいに楊尚宮が感じるものがあったことは明姫自身も理解できた。
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