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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀
「しかし、残念なことに証拠が挙がっております」
とはいえ、証拠がここまで揃っている以上、明姫の人柄だけで〝無関係〟と判断はできない。
明姫は厭わしいものでも見るように、机の上を一瞥した。例の針の刺さった人形と呪符である。
「そのようなもの、何とでもでっちあげられる。監察部に長年いたそなたであれば、そのようなことは百も承知でしょう」
「確かに仰せのとおりです。これしきの証拠ならば、いかようにもこしらえることはできます。また、今回の事件はあまりにもできすぎています。
とはいえ、証拠がここまで揃っている以上、明姫の人柄だけで〝無関係〟と判断はできない。
明姫は厭わしいものでも見るように、机の上を一瞥した。例の針の刺さった人形と呪符である。
「そのようなもの、何とでもでっちあげられる。監察部に長年いたそなたであれば、そのようなことは百も承知でしょう」
「確かに仰せのとおりです。これしきの証拠ならば、いかようにもこしらえることはできます。また、今回の事件はあまりにもできすぎています。