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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀
明姫の身柄は引き続き、監察部預かりとなったが、それからふた刻後に、楊尚宮が再び顔を覗かせて、その後の経過を教えてくれた。
成女官の自害に伴い、後宮の彼女が起居していた部屋の捜索が大々的に行われという。つまり、明姫の殿舎の一角にある成女官の居室のことだ。成女官は相部屋であったが、そこから遺書が出てきたというのだ。
「遺書? それもおかしな話ですね。それでは、成女官は端から自害を覚悟の上で監察部に出頭したことになる」
首を傾げる明姫に、楊尚宮も頷いた。
成女官の自害に伴い、後宮の彼女が起居していた部屋の捜索が大々的に行われという。つまり、明姫の殿舎の一角にある成女官の居室のことだ。成女官は相部屋であったが、そこから遺書が出てきたというのだ。
「遺書? それもおかしな話ですね。それでは、成女官は端から自害を覚悟の上で監察部に出頭したことになる」
首を傾げる明姫に、楊尚宮も頷いた。