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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀
「筆跡も成女官のものと一致しました。少なくとも、この遺書に関しては怪しむべきところはありません」
楊尚宮は静かに説明するが、筆跡などは似せようと思えば幾らでも似せられる。漢陽には、まるで当人が書いたとしか思えないほど同一の手蹟を書く名人はごまんといるし、それを裏商売でやって儲けている者も多い。
恐らくは今回もそういう専門家に書かせたに違いない。
間違いなく、彼女は自殺に見せかけ、口封じのために殺された。この時、明姫は確信を持った。
楊尚宮は静かに説明するが、筆跡などは似せようと思えば幾らでも似せられる。漢陽には、まるで当人が書いたとしか思えないほど同一の手蹟を書く名人はごまんといるし、それを裏商売でやって儲けている者も多い。
恐らくは今回もそういう専門家に書かせたに違いない。
間違いなく、彼女は自殺に見せかけ、口封じのために殺された。この時、明姫は確信を持った。