この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀
それは彼女はもう用済みになったから。すべては思惑どおりに運んだ。後はもう何もせずとも、明姫はでっち上げた中殿暗殺の嫌疑で処罰される。
「成女官の残した遺書を見せて頂けますか?」
一旦出ていった楊尚宮は、ほどなくして戻ってきて一通の書状を差し出した。
明姫は縦長の封筒からそれを取り出し、眼を通してみたが、別段不審な点はなかった。
内容としては、
―あまりに怖ろしい陰謀に荷担した罪の深さにもう生きてはいられない。この罪は死んで償わせて欲しい。
と記されていた。
「成女官の残した遺書を見せて頂けますか?」
一旦出ていった楊尚宮は、ほどなくして戻ってきて一通の書状を差し出した。
明姫は縦長の封筒からそれを取り出し、眼を通してみたが、別段不審な点はなかった。
内容としては、
―あまりに怖ろしい陰謀に荷担した罪の深さにもう生きてはいられない。この罪は死んで償わせて欲しい。
と記されていた。