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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第9章 第二話 【桔梗の涙】 対決
対決
これより時間は少し遡る。
大殿では国王―ユンが執務机に向かっていた。机の上には書類の山が築かれている。朝廷の臣下たちから、或いは集賢殿の学者たち、更には地方官からの上奏もある。いずれもが自らの窮状や国のゆく末を心底から思っての心情を切々と訴えているものばかりだ。
王である彼はそれらに一つ一つ丁寧に眼を通し、玉爾を捺してゆく。更にはそれぞれの訴えに適切な処置を講じねばならない。とはいえ、短期間に、しかも多くの者たちの願いを聞き入れることは到底できず、こんなときはいつも王とは名ばかりの自分を恥ずかしく思うのだった。
これより時間は少し遡る。
大殿では国王―ユンが執務机に向かっていた。机の上には書類の山が築かれている。朝廷の臣下たちから、或いは集賢殿の学者たち、更には地方官からの上奏もある。いずれもが自らの窮状や国のゆく末を心底から思っての心情を切々と訴えているものばかりだ。
王である彼はそれらに一つ一つ丁寧に眼を通し、玉爾を捺してゆく。更にはそれぞれの訴えに適切な処置を講じねばならない。とはいえ、短期間に、しかも多くの者たちの願いを聞き入れることは到底できず、こんなときはいつも王とは名ばかりの自分を恥ずかしく思うのだった。