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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第11章 第二話 【桔梗の涙】 しばらくの別離
「それは聞き捨てなりませんな。今の殿下の仰せを聞けば、金淑媛が無罪であるかのように聞こえますが、何かそう言い切れるだけの証拠が本当におありなのですか?」
案の定、領議政がすぐに食らいついてきた。
ユンはまたゆったりと頷く。
「むろん、そなたらが知りたいと願うのは当然だ」
ユンが頷くと、広間の片隅に控えていた黄内官が一旦外に出た。ほどなく黄内官に伴われて現れたのは木綿の粗末なパジチョゴリを着た男であった。
「この者が淑媛が無罪であるという証拠を持っている」
案の定、領議政がすぐに食らいついてきた。
ユンはまたゆったりと頷く。
「むろん、そなたらが知りたいと願うのは当然だ」
ユンが頷くと、広間の片隅に控えていた黄内官が一旦外に出た。ほどなく黄内官に伴われて現れたのは木綿の粗末なパジチョゴリを着た男であった。
「この者が淑媛が無罪であるという証拠を持っている」