この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第11章 第二話 【桔梗の涙】 しばらくの別離   
 明姫は針を持つ手を止めた。今、向かっているのは刺繍額である。白の絹布がはめ込まれており、そこには一対の蝶と桔梗が描かれていた。もちろん、明姫が刺繍したものだ。
 義禁府に囚われの身となっている最中、ユンが一輪の桔梗を携えて逢いにきてくれた。あのときの歓びは忘れられるものではない。
 肝心の花はとっくに枯れてしまったけれど、彼の真心の証として、いつまでも明姫の心の中で咲き続けている。
「どうかしら、蝶が少し小さすぎたような気もするのだけれど」
 明姫が小首を傾げると、傍らに控えていたヒャンダンは微笑む。
/1905ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ