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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第11章 第二話 【桔梗の涙】 しばらくの別離
むろん、それは嬉し泣きでもあったけれど、その中には、あれほど健やかそのものであった明姫が別人のように変わり果てた姿で帰ってきた哀しみもあった。
当初は歩くどころか、立つこともままならないほど衰弱しており、このまま淑媛さまはお亡くなりになるのではと皆は心配したのだ。
だが、十六歳という年齢と元々丈夫であった身体は回復も早かった。三日目には床に起き上がり、五日目には自由に歩けるまで回復し、今は殆ど普通の暮らしに戻っている。昨日からは刺繍も始めて、明姫の顔色はすっかり元どおりになった。
当初は歩くどころか、立つこともままならないほど衰弱しており、このまま淑媛さまはお亡くなりになるのではと皆は心配したのだ。
だが、十六歳という年齢と元々丈夫であった身体は回復も早かった。三日目には床に起き上がり、五日目には自由に歩けるまで回復し、今は殆ど普通の暮らしに戻っている。昨日からは刺繍も始めて、明姫の顔色はすっかり元どおりになった。