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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
肉体は満ち足りても、心は少しも満たされなかった。幾度抱いても、抱き殺してしまっても―恐らく、あの夜の彼の心が満足することはなかったはずだ。
あの時、身体を重ねた明姫は確かにユンを恨んではいなかった。だが、二年という年月はあまりにも長い。こんな山奥でたった一人、不自由な生活に耐えてきた明姫にとって、自分は無情な男でしかないだろう。また、そのように思われて当然だともいえる。
この二年間、ユンは明姫に一度たりとも手紙を出さなかったし、贈り物を届けてやることもなかった。王の怒りに触れて宮殿を追放されたことになっている元妃に対して、ユンができることは何もなかった。
あの時、身体を重ねた明姫は確かにユンを恨んではいなかった。だが、二年という年月はあまりにも長い。こんな山奥でたった一人、不自由な生活に耐えてきた明姫にとって、自分は無情な男でしかないだろう。また、そのように思われて当然だともいえる。
この二年間、ユンは明姫に一度たりとも手紙を出さなかったし、贈り物を届けてやることもなかった。王の怒りに触れて宮殿を追放されたことになっている元妃に対して、ユンができることは何もなかった。